ペットと同行避難・猫用に折りたたみ式ケージが欲しい!猫に最適なのは?気になる商品を比較検討してみました

今回は、災害などの非常事態にペットが自宅以外で生活空間を確保するための「ケージ」についてです!自宅以外というのは「避難所」や「車中泊」「知人宅」など…状況はいくつか考えられますよね 🙄

避難場所のパターンや状況はそれぞれありますが…
やはり、必ず動物はケージ内などで過ごすことになります。
知人宅に預けるにしても放し飼いにはできるとは限りませんし、ケージは準備しておくのがベストです!

とはいえ、普段は部屋で放し飼いで自由にさせていて、ケージやサークルなんて使ったことないよ~って方も多いのではないですか!?
しかし、行動範囲を制限されることに対して、動物達を不慣れなまま育ててしまうと、いざという時にケージ内で暴れる騒ぐで、ほんとに困ることに気づきます~ 😥

我が家の猫達にも緊急用に使う「ケージ」はすでにあるのですが、ちょっと不満点もありまして…。そのため、他にもっと良さそうな商品がないか比較検討してみることにしました!

もし避難所で過ごすことになったら…

まだ、実際に深刻な災害に直面していない地域の方は、防災に対しての心構えなどがまだ不十分だったりしませんか?
皆さんの準備はどうでしょうか ?( ゚Д゚)

恥ずかしながら私は、まだ不完全です …
里帰りの直前になって、連れてく猫の頭数分の移動用キャリーケースの数が足りないことに気づいたくらいです!

動物病院に診察に連れてく時などは、同時に連れて行かず交代で使っていたので気にならなかった~(言い訳)

災害時、自宅以外へ避難しないといけない状況に備えるために、動物達が中で滞在することになるであろうケージ…

室内用の二段猫ゲージとかサークルではなく、緊急事態用の持ち運びができるタイプのケージのことです。ちなみに「サークル」と呼ばれる物は、同じく柵ですが天井が無い構造の物と思って下さいね。

↓これは折りたたみ式の「ケージ」です

ペット用ケージ

折りたたみ式ペット用ケージ

組み立て部品が全く必要ないので、
ジョイントパーツなどを紛失することもない

開いたり閉じたりもお手軽!
畳むと約10㎝ほどになりコンパクトです。

 

絶対に避けたい「逃走・行方不明・事故」

災害時に自宅が安全でない場合、
地域の避難施設などに飼い主自身でペットを移動させなければなりません。さらに、そこでしばらく生活することになります。

しかし、動物達は初めての場所と普段と違う状況にかなりの危機感を持つはずです。
不安がピークになって、移動中や避難所滞在中に逃げ出してしまう事態も十分ありうる… 😥

例えば、動物達にとって「動物病院」なども状況が理解できない恐怖の場所そのもの…
注射を打たれる打たれないなど関係ありません。
診察室で拘束されていることそのものが非常事態なわけです。

私は動物看護師なので、動物病院の診察時で神経をピリピリさせた動物達をいつも相手にしなければならないのですが、特に猫は警戒心が強い動物です…!! ( ゚Д゚)
猫の緊張の高まり具合や、突然の動きを予測して診察にあたります !
いつも慣れた飼い主さんがそばにいたって、普段の自宅とは異なる場所に拘束せれていることに、猫の心は穏やかではいられないのです…。

さらに、避難所などでは動物が苦手な方やアレルギー体質の方への配慮のため、人間と動物は別エリアに離されることがほとんど。常に飼い主さんは傍にいられないのです!
ただでさえ謎の空間に不安を感じ、さらに飼い主さんも近くにいられない。見慣れない場所や知らない人間達、他の動物達の気配や鳴き声…。

こんな非日常的な状況で、動物の行動で一番気掛かりなのが逃走・行方不明・事故…

そのために、避難所などで安全に使えるケージや首輪・リード、キャリーバッグ選びなどを真剣に考える必要があります!

同行避難と同伴避難の違い

ところで、住んでいる地域の避難所がペット動物にどのように対応してくれるのか知っていますか?? 🙄

2011年の東日本大震災や熊本地震以来、徐々に浸透してきた「ペットと同行避難」 これは「飼い主が自身の安全を確保した上で、ペットを安全な場所へ移動させること」となっています。

それって、「ペットを連れて、近くの避難所に行けば大丈夫ということ??」

いえ、実は…
「飼い主がペットを安全な場所へ移動させる」
というのは、ペットと飼い主が一緒の避難所に入所できるという意味ではないのです!
人命救助が最優先ですので、残念ながら動物の受入体制に関してはその避難所によって様々な対応になります。

♦避難所によって体制が違うことを知っておく

A 完全にペット受け入れ「不可」

B 避難所の敷地内だが「動物は屋外」

Ⅽ 避難所施設内で「人と動物は別居型」

D 飼い主と一緒に動物も寝泊まり可能「同居型」

 

ちなみに、私の住む地域の避難所指定になっている公民館では、ペット受入体制に関してのマニュアルもまだ無いようでした。本当にガッカリ…(>_<)

動物の受け入れは完全不可ではないものの、どうやら大型犬はダメかもしれない 。実際にケージをどこに設置できるのかも不明な状態…。
最悪、建物の外に置かれる可能性もありそうだなと思いました。真夏だったら、屋外なんてとても動物達が過ごせる環境ではなさそう…。
避難所指定にはなっているものの、その公民館が過去に避難所として運営された実例もないわけですから
「まだ、実際どうなるかよくわからないです…」
な答えでした~ 😥

残念ながら、避難所施設に過剰な期待は禁物です!!
我がペット達の安全を守るのは飼い主さんにかかっています。
もし、受け入れ可能な避難所が見つからない場合も想定して、ペットを親戚や知人宅に預かってもらうなども考えておくべきということですよね。

また、避難所には入ることを選ばず、自分の車内でペットを連れて寝泊まりする「車中泊」を選ぶケースは多くみられました!
2004年の中越地震や2011年の東日本大震災でも話題になり、広まった感じがあります。

車中泊は、エコノミー症候群や熱中症など健康被害の問題がありますが、不安な避難生活を一緒に過ごしたい気持ちがあって当然ですよね。
なので、やはり理想的だと言えるのは、ペットも飼い主のそばで寝泊まりできる「同居型」

こちらは「同伴避難」と呼ばれています!

♦「同伴避難について 

これはペットと一緒に避難所に入り、同じ部屋で一緒に生活できる状態です 😀
飼い主も動物にとっても、ありがたい避難所生活と言えますよね!
しかし、2018年・西日本豪雨災害時の岡山県で実施例があるのですが、全国的にはまだまだ一部です…。

岡山県倉敷市の穂井田小学校の例
→ https://dot.asahi.com/dot/2019070300080.html

 

お勧めケージの紹介

現在、我が家の猫達の「非常用」ケージは、金属製の折りたたみ式でアイリスオーヤマ製品を準備しています。

先ずは、こちらの商品の良い所をご紹介 😀

猫がゲージに入っている写真

アイリスオーヤマ・折りたたみケージ

金属製のペット用ケージの写真

リッチェル「コロル・ネコトイレ48」を置いた場合↑

アイリスオーヤマ/折りたたみケージ/Amazon
中型犬用サイズ
外寸・幅54.5㎝×奥行77㎝×高60.5㎝

 長所 

  • 金属柵の直径が太目で頑丈な作り
  • 組み立てが簡単
  • 収納時はコンパクトになる
  • 持ち運び・移動が可能
  • 通気性抜群
  • 内部が広く使える
  • 丸洗い可で衛生的に保てる

ちなみに、同じ商品で一つサイズ下の「小~中型犬用」サイズの場合だと
外寸・幅46㎝奥行63㎝×高50㎝…本体重量6.8kg

さらに、内寸サイズは実際これより狭いので…
中に猫トイレを置くとなると、成猫の場合だとちょっと窮屈な感じになってしまうんです…

なので、⌈中型犬用サイズ⌋を使っています。
余分なスペースは無いですが、必要最低限には収まるのでオススメです!
やや大柄な猫でもギリギリ‥可能かと 😉
あくまでも、緊急用の生活場所の確保として最低限のスペースと考えてくださいね。
柵の作りも雑ではないし、直径太目のワイヤーで頑丈!組み立てや、扉の開閉もスムーズです。高品質で良い商品と思います!(^^)!

 

しかし!!不満点は

 

ちょっと…重いんですね :mrgreen:
それに、扉が一ヶ所しかないのもちょっと不便!

 短所 

  • 運ぶ時に重い!(本体重量・中型犬用サイズで10kgもある…)
  • 扉が一ヶ所しかない
  • 金属製なので、運んだり設置する時に車や家の床を傷つけないよう気をつかう 

トイレを置いても広さを確保できる大きさで
運ぶのに重すぎないこと
扉はやっぱり2面以上欲しい…
猫が逃走する心配のない強度と耐久性

そこで…

↓その辺りをクリアしてくれそうで気になっているのが! 🙄

  1. マルカン
  2. プチリュバン
  3. ottostyle.jp

 

♦マルカン・コンパクトケージ

黒い柵の犬用ゲージの写真

マルカン /コンパクトケージ・2ドア/Amazon

  • Lサイズ(中型犬用)W77㎝×Ⅾ47㎝×H54㎝
  • 本体重量…5.5.㎏
  • 収納時…11㎝幅

幅部分が少しが狭くなってしまいますが、アイリスオーヤマの中型犬サイズと価格もほぼ同等。もちろん折り畳みです。扉は前面と側面に2ヶ所あって便利です!

なにより、本体重量がアイリスオーヤマのほぼ半分の5.5kg :-P!
その分、柵の直径を比べるとやや細めのようなので、暴れる可能性のある中型犬以上の動物への強度は若干不安がありますが…
しかし、猫が破壊できるような作りではないですし、十分だとは思います。ちなみに、Lサイズより上は無いようです。

ただし、寝床ベッドと猫トイレを並べようと思うと、我が家で使っている48㎝×40㎝の猫トイレ(リッチェル・コロル48)ではピッタリ入らないので、コンパクトタイプのトイレなどに変更する必要がありそうですね 😮
リッチェルのコンパクトな猫トイレは40㎝×29㎝×16㎝
Richell「コロル・ネコトイレF40」/Amazon

 

♦プチリュバン・折りたたみ式ペットケージ

Lサイズ(小~中型犬用)

プチリュバン・折りたたみ式ペットケージ・ダブルドア →Amazon

  • Lサイズ(小~中型用)
  • W76㎝×Ⅾ48㎝×H57㎝
  • 本体重量…7.67㎏
  • 収納時…9㎝幅

マルカンのゲージと大きさや価格もほとんど同じくらいです。
こちらの方が7.67kgで重量はありますが、それでも10キロのアイリスオーヤマのゲージに比べれば軽めですよね~。

こちらは、スチール製の塗装が厚く錆に強い作り!
柵が太目なので重さはありますが、そのぶん頑丈で安心できます。
トレーの素材に柔軟性があることと、側面以外に扉が天井側についているのが、他のゲージにない特徴的ですね(^^)/

金属性の折り畳み式ゲージの写真

こちらは、同じシリーズのLLサイズ3ドア

  • W91㎝×Ⅾ56㎝×H64㎝
  • 重量10.3kg
  • 収納時11.5㎝幅

M~Lは2ドアタイプなのですが、LLサイズの大きさになると3ドアが 登場8-O
折り畳み式ゲージで3方向扉は珍しいかなと思います!
しかし、さすがに大きすぎるのと10kgもあるので、猫用にさがしているゲージ候補からは外しました。
3ドアは掃除や世話が楽にできそうですが、LLサイズは高さ64㎝あるので、天井側の扉から手を中に入れて掃除しようにも、手が床に届かないので女性や高齢者などが便利に使えるかどうか… 🙄
それに、扉が多い分、強度は落ちるはず。
力の強い動物なら扉をぶち破る可能性もあるかと…!

♦ottostyle.jp・折りたたみ式ドッグサークル

 

ottostyle.jp /折り畳み式ペットケージ →Amazon

  • Lサイズ(中型犬用)
  • W76㎝×Ⅾ45㎝×H51.5㎝
  • 本体重量…6.5㎏
  • 収納時…9㎝幅

こちらも、ほぼ同じ構造で2面ドアの折りたたみケージです。
Lサイズの幅が外寸で45㎝なので、かなりギリギリなのが残念なのですが、アイリスオーヤマ・折りたたみケージよりも、断然軽いです 😉
ただし、軽量化のためか柵の直径は細めで、強度はやや劣るかもしれませんが猫には十分だと思います。

しかし、候補のポイントとなったのはXLサイズ
大柄な猫にも使えるサイズ感でありながら、重量10kg以下の8.6kgです。

  • XLサイズ(大型犬用)
  • W82㎝×D58㎝×H64㎝
  • 本体重量8.6㎏

仲良し猫なら2頭入れそうかも…いやいや、でも一頭ずつにしてあげて下さいね (^▽^;)

ちなみに、アイリスオーヤマやマルカン、プチリュバンのゲージに比べると少し安価な製品なせいか、柵の作りがやや雑な部分はマイナスポイントです。

 


 サークルは使える?

避難所で逃走してしまうような事態は
絶対に避けた~い 😡
なので、全方向が柵で覆われた構造が必須といえます。
つまりは「サークル」などでは天井部分が無く、囲ってあるだけなので全く用途にたりません。トレーの上に柵を置いて固定されているだけの状態ですので、強い力がかかれば柵は外れてしまいます。開いたり閉じたりは簡単ですが、接続パーツ類の保管であったり、いざ持ち出して使う時に数が足らなれば使い物になりません。

トレーの上に置いただけの「サークル」↑

ドッグサークルの接続パーツ部分の写真

↑簡易的な接続のジョイントパーツが外れてしまうかも…

 

 ナイロン製のソフトケージはどうか? 

ちなみに、持ち運びに軽いと言えば、ナイロン素材の折りたたみソフトケージという選択肢もありそうですが、使用目的がということを前提に考えてますので、強度の面でかなり不安があるかと…。そのため、今のところNGです 😯
ファスナーやメッシュ素材の繋ぎ目など、ちょっとした取っ掛かりがあれば、そこから破られる状況は想像できます。外からの衝撃にも弱く、軽くフワフワして安定感もない。汚れた時に拭き取る程度はできても、完全に水洗いできないのも困ります…(>_<)

折りたたみソフトケージの写真

しかし、素材がナイロン製なので本当に軽いです!
高齢者や子供でも持てる重さは魅力ですね。
本体重量2㎏程度、骨格フレームが内側にある頑丈なタイプでも3~4kgです。
これらは、小型犬などでおとなしい性格の子や、高齢ペット向けには有りかなあ…とは思います 🙄  なので、緊急用ゲージのさらに予備用アイテムとして検討中です。

 

猫に必要なサイズについて

猫の場合、寝床以外にトイレの設置スペースも必要ということで…
平均的な日本猫のオスで体重5~6kg
メスで4kg前後くらい
体長(鼻先から尾の付け根まで)オスで約60㎝、メスで50㎝程度になりますので、最低限必要はゲージスペースは…

  • 幅75㎝×奥行45㎝以上の面積
  • 大柄な猫なら奥行55㎝以上
  • 高さ50㎝以上

あくまでも、非常事態に臨時の生活スペースを確保するための、必要最低限のスペースです!長期間の生活空間としてではありません。

ゲージを選ぶ時のポイント

  1. すぐに移動と確実に組み立てができる「折り畳み式」
  2. 全方面に囲まれた「ゲージ」
  3. スチール製などの金属で「強度」があること
  4. 購入前に本体の「重さ」をチェック
  5. 丸洗いできて「衛生的」にできること
  6. 夏場を考慮した「通気性」
  7. 二面ドアが便利

重視したいポイントを順番にしましたが、
できれば扉が二方向に付いているタイプは断然おすすめです!
ケージを設置する向きによって使い分けたり、内部の掃除がとてもスムーズにできますよ。
持った時の重さも要チェックです。スチール製の金属タイプでしっかりしていることが特長のケージでなのですが、やはり重たくなるというのが正直なとこです…。柵の太さによって重量に差があるので、商品選びの時にはぜひ確認してみてくださいね。(‘◇’)ゞ
重すぎて運びにくいようでは、結局使わず仕舞いになりかねません。

まとめ

強度 運びやすさ 使いやすさ
アイリスオーヤマ
w77×D54.5×H60.5
★★★★★ ★★☆☆☆ ★★★★
マルカン
w77×D47×H54
★★★☆☆ ★★★★★ ★★★★★
プチリュバン
w76×D48×H57
★★★★ ★★★☆☆ ★★★★★
ottostyle.jp
w82×D58×H64
★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★★★

ところで、はたして自分の地域が
「自宅以外に避難しないといけない」程の状況になるのかな??
なんて考えることはあると思うんですよね ~8-O

しかし、自宅を離れて避難するほどではないにしろ
割れた窓ガラスや壊れた屋根などを修理したり、
散らばった破片やがれき、泥水などを掃除する間など…
動物達を普段通りに部屋をウロウロさせられない場合もでてくるはず。

災害時は、非日常的な状況…
いつもと勝手の違う生活に直面します。

普段の生活は不自由なく過ごしていて、気づかない事もたくさん 😳

もうこれは、災害時を想像して現場を思い描いていくしかありません !
この想像力というか、適度な心配性や妄想ってのも重要なんですよね…。