愛猫の診察ストレス【もっと知ってほしいガバペンチンのこと】pdf資料ダウンロードできます

ガバペンチン猫の不安や緊張を緩和してくれる作用

本来はてんかん発作などのお薬なのですが、ガバペンチン(製品名「ガバペン」)は愛猫の緊張をやわらげ、精神的な負担を減らせる効果が期待できます。

動物病院の診察時だけでなく、来客時や引越し、車での移動のストレスなど、ガバペンチンという薬は、怖がりな猫のための心のストレス軽減のために活用されています!まだ知らない飼い主様にもっと知ってもらうために無料配布用チラシを作成したのでご紹介します!下記URLよりダウンロードできます

動物病院で緊張する猫と診察する獣医師

猫のストレス軽減に安心して活用してもらいたい【ガバペンチン】正しい利用方法と理解について A4サイズpdf

配布用のpdf資料をご自由にお使いください

pdf資料のダウンロードはこちら!➡️gabapentin-for-cat

愛猫が怖がりなため動物病院の診察を諦めていた方、仕方なく無理矢理に強行していた方‥。そんな飼い主さんに、ガバペンチンというお薬の存在を知ってもらうことは第一歩です。そして、我がコの通院時の苦痛を少しでも和らげることができるということをお伝えし、ガバペンチンを活用する診察方法選択肢の一つになることを期待しています!

この配布資料は、獣医師愛玩動物動物看護師さんが、飼い主様への説明補助などの場面で利用してもらうことを想定して作っています。一般の飼い主様でも、どなたでもご自由に印刷できますが、あくまで院内用の無料配布チラシとしてお読み下さい(^.^)

動物病院で配布された院内パンフレット

真ん中で折るとA4紙の半分サイズに

ガバペンチンの使い方

成分名: ガバペンチン
販売名「ガバペン」錠
(シロップタイプもあります)

本来、てんかん発作や鎮痛作用などの用途で人体薬で使われています。脳へ伝わる興奮や痛みを和らげるこのガバペンチンは、猫ちゃんに程良く緊張緩和効果が現れてくれます。(副反応のひとつです)

飲ませる薬の量について

50〜100mg / 猫1頭あたり
10〜20mg / 体重1kgあたり

本番当日とは別に「テスト日」が設けられると安心です。事前に自宅での変化を観察し、その様子が効き過ぎているようなら獣医師が投薬量を調整します。

【チェック項目】
・効いてくるまでの時間
・具体的な様子の変化(体調、行動)
・通常の行動に戻るまでの時間
・薬は嫌がらず飲めたのか


ガバペン錠の猫への使用量


服用のタイミングは1.5〜2時間前に

緊張を和らげたい時間に合わせて1.5〜2時間前に薬を飲ませます。

注意点としては、普段の落ち着いた雰囲気で飲ませる必要があります。すでに興奮した後では効果は期待できないからです。

尚、苦味のある薬剤なので好物に隠して服用してもらいますが、猫ちゃんによってはなかなか食べてくれない子もいます。好物の中の薬に気付かれにくい混ぜ方や工夫などの情報を紹介できるチラシも作成していく予定です(^。^)

作用の持続時間について

多少の威嚇する(シャーと鳴くなど)様子があったとしても、いつもより行動が穏やかになっているはずです。程よく効果が出ていれば、ぐったり眠り込んでしまうほどでもなく、走ったり遊んだり、おやつを食べたりもできる状態です。ガバペンチンを服用して動物病院の診察に行く様子


副作用や帰宅後の注意点

◎眠気が続く
◎ふらついて歩く
◎四肢に力が入りにくい

いつもと違う様子に心配になるかもしれませんが安心して下さい。少しずつ効果は切れてゆき、半日もすれば普段の様子に戻っていきます。

ガバペンチンの副作用と注意点

怖い体験をさせてしまう前に考えるべきこと

【ガバペンチン】暴れて手に負えない猫をおとなしくさせるための薬‥などと勘違いされないように願います!重要なのは、怖がらせないやり方で診察をすることであり、不要な恐怖体験は初めから防ぐことです!

なぜなら、そんな恐怖を一度でも経験させてしまうことで、その後の動物病院の診察が苦痛になるだけでなく、連れて行くだけでも困難になっていきます。治療計画は一回では終わらないものばかりなのに、通院そのものが耐え難いものに‥。

 

動物病院の診察や引越しなど、環境の変化に怯える猫

私たち愛玩動物看護師の役目として

ほとんどの猫にとって動物病院は非日常的な状況であり、どうしても不安緊張を強く感じてしまう場所!私たち動物医療スタッフがすべきことは、そのような場面で犬や猫たちに怖い思いをさせないために、必要な知識と技術を学び、現場に生かすことです

そのためにも、動物たちが自らの意思に反して診察を受けなければならない立場であることを忘れてはいけません。私たち愛玩動物看護師の重要な役目として、診察の処置や検査を貫徹することが最終目的ではなく動物たちの心を助けるものでありたいと私は思っています。

 制作企画:web猫がくしゅう塾【Happy Cat】 

今回のチラシ『皆さんにもっと知って欲しいガバペチン』を作るキッカケをいただいたのは【Happy Cat】ハッピー・キャットさんです。こちらでは、猫との新しい暮らし方から、健康管理の知識やトレーニングまで奥深く学べる『WEB猫がくしゅう塾』という継続セミナーを開催中です。

ガバペンチンのチラシ制作には、 「web猫がくしゅう塾」講師の坂崎清歌先生や獣医師の方々、受講生メンバー様の情報提供やご意見、ご協力を得て完成することができた次第です!

坂崎先生は、キャット・インストラクター(D.I.N.G.O認定)であり、JSFMねこ医学会の実行委員も務められています。又、入交眞巳先生(米国獣医行動学専門医)が資料の監修をしてくださいました!!

資料作成にご協力いただいた方々に感謝です

◎獣医師:入交眞巳先生(監修)

◎「HappyCat  web猫がくしゅう塾」 講師:キャットインストラクター: 坂崎清歌先生

◎「HappyCat  web猫がくしゅう塾」 講師:猫医学会会員獣医師:佐藤藍子先生

◎ web猫がくしゅう塾の受講生メンバーの皆様!

受講生募集の詳細はこちらでご確認下さい(^-^)

➡️Happy Cat ハッピーキャットweb猫がくしゅう塾

初めて猫ちゃんを飼われる方から、獣医師や愛玩動物看護師の方、ペットシッターさんなど猫に関わるお仕事の方も参加されています。愛猫との幸せな暮らしを考える方ならどなたでも受講できますよ(^-^)